Commitmentぎんてつ7つのこだわり
その一
儲けより「皆様のお役に立つ」ことをモットーに
銀河鉄道株式会社の経営判断の基準は、「儲かるかどうか」ではなく、「皆様のお役に立つかどうか」です。たとえば、平成29年からはシニア世代向けに、格安定期「お達者定期」の販売を始めました。運転免許を返納されたシニアには、この定期を1年分無料でプレゼントしています。シニア世代がバスに乗って積極的に外出するようになれば、寝たきりやロコモティブシンドロームが減り、国や自治体の医療費・介護費の抑制にもつながります。当社としては利益度外視のサービスですが、「運転免許証を返納するきっかけになった」「外出機会が増え、健康になった」とのお声をいただき、社員のやりがいや喜びにつながっています。
また、東日本大震災のときには、学生ボランティア2000人と大量の物資を無償で被災地に運び、社長自ら現地で復興作業に当りました。車体の修繕費や燃料費等がかさみ、会社存続の危機を迎えましたが、次代を担う若者たちを現地に連れていくことができてよかったと思っています。
その二
安全には積極的に投資
銀河鉄道株式会社の貸切バスはすべて最新の安全装置を備えた新型車両を導入しています。一方、事務スタッフが日々仕事をする事務所は、古いプレハブの建物です。見栄えはよくありませんが、当社がもっともお金をかけるべきは、何よりも安全、そしてお客様へのサービスです。銀河鉄道株式会社には、法令で定められた人数の3倍の運行管理者が、1年365日、1日20時間、営業所に常駐しています。人件費はかかりますが、車両と人、両面で安全への投資を積極的に行い、日々の安全運行を実現しています。
その三
洗車機は使わず、手作業でバスを洗っています
銀河鉄道株式会社では、路線バス・貸切バスともに手作業で車体を洗い、拭き上げ、磨いています。重労働ですから、暑い日、寒い日は特に大変ですが、こうしてバスと毎日向かいあっていると、バスの「体調」や「機嫌」がわかるようになってきて、「なんとなくいつもと違う」という異変にも気づくことができます。
車両はお客様をお乗せする大切なもの。だから安全第一で運行するために、毎日念入りにお世話をする。これを毎日続けると、バスもその愛情に応えてくれる…ような気がしています。そのかいあってか、当社は創業以来20年間、重大事故ゼロを続けています。
その四
地元密着ならではの創意工夫でサービス向上
銀河鉄道株式会社はバスが大好きだった現社長が、コツコツ貯めた資金でつくった会社です。それだけに企業規模は小さくても、品質と利便性にはこだわってきました。
「全線均一運賃」「時間に正確」「笑顔で接客」「車両を毎日清掃」「運転免許証返納者に”お達者定期”(65歳以上)を条件はありますが無料で発行」これらを地道に続けることで、当社の路線バスは地域の皆様の「生活の足」として使っていただけるようになりました。
その五
「前乗り」にこだわっています
東京多摩地域では、バスは後ろの扉から乗り、前の扉から降りるのが一般的です。しかし当社では、「前乗り、後ろ降り」にこだわっています。なぜなら、お客様に前の扉から乗っていただくと、運転士がお客様のお顔を見てごあいさつができるからです。
当社のバスは、停留所に着くと運転士が「おはようございます!」「お待たせしました!」とお客様にごあいさつします。お客様も「おはようございます!」「お願いします!」と応えてくださいます。お降りになるときも、お客様のほうから「ありがとう!」「お世話さま」と声をかけてくださいます。
バスに乗るわずかな時間が穏やかなひとときになるよう、車内に「ありがとう」がこだまする心の通った接客に努めています。
その六
「バスの運転士ってかっこいい!」と
思ってもらえるように
当社社長は幼い頃、バスの運転士に憧れ、「大人になったらバスの運転士になる!」と心に決めていました。
銀河鉄道株式会社では、ドライバーのことを「運転手」ではなく、「運転士」と呼んでいます。「士」には、「武士」「専門の技術・技能を持った人」という意味があります。この呼称には、皆様から一目置かれるような仕事をしよう、という当社社長の思いがこめられています。いつ走り出して、いつギアチェンジをし、いつ減速したのかわからないくらいのスムーズな走行をめざす。そして私たちの姿を見て、こどもたちが「自分もバスの運転士になりたい!」と思ってもらえるような仕事をしたいと思っています。
その七
補助金を一切もらわず路線バスを運行
銀河鉄道株式会社は「大手バス会社が撤退した地域」あるいは「住民が長年陳情してもバスが走らなかった地域」で路線バスを運行しています。
通常、路線バス事業には国や自治体から運行補助金が出ますが、当社は「税金には頼らない」という信念のもと、補助金を一切いただいていません。これは全国的にみても非常に珍しいケースです。
しかし、それだけに経営的には決して楽ではありません。お客様からいただく乗車運賃(全線均一運賃)と、貸切バス事業の売上をコツコツと積み上げて、路線バスを維持し、年間のべ100万人以上のお客様にご利用いただいています。